
SG第61回ボートレースクラシックin蒲郡レポート
気持ちを見せた

あくまで個人的に、と先にお断わりしておくわけだが、選手の気持ちに対して一票投じたいタチである。先に牽制球を投げておいたのは、YouTube「展望BOATBoy」でその類いを熱弁していたら、「気持ちより結果」というコメントが即座に入ったからなのだが、それも確かにその通り。そういう評価もまたあって然るべきだろうと思っている。ただ、結果はあくまで結果であって、どれだけ手を尽くしても結果が必ず出るとは限らないというのもボートレース(いや、人生、何だってそうだ)。この競技はそこにファンが舟券を投じるという性質もあって、そりゃあ自分が買った選手にはいつだって結果を出してもらいたいわけだが、しかし毎度うまくはいかないからこそ、僕は選手の気持ちに肩入れしたい。まだるっこしいことを言っていますが、まあそういうことです。
選手の気持ちというのは、もちろん「なんとしても勝ちたい」という気持ちだ。それは選手全員だろうということにもなるけれども、ようするに「それを水面でしっかり表現してくれる」という点に重きを置きたいわけである。
たとえば、このクラシックで言うなら山田祐也だ。山田が引いた32号機は、海野康志郎がピット離れを仕上げて優勝し、その次節では宮崎安奈の手に渡ったもの。若手女子がどうするのかと注目していたら、宮崎も飛んだ飛んだ。正確に言うと、何日目かに宮崎の節間成績を見てみたら、外枠でもインを獲っていたので訝しく思って調べたら、前節で海野が乗っていた32号機と判明。その後もインを獲りまくるのを追いかけたという次第。
その次節、YouTube「週刊BOATBoy」(展望BOATBoyとは別番組なのです)で一緒になった三島敬一郎が「よりによって小川晃司」と大笑いしていたので、何かと思ったら、クラシック前の最終節で、ピット離れ仕様の32号機は小川が引いたのだという。いやあ、面白い。そのまま乗ればインを獲れる可能性が高いモーターをアウト屋の小川晃司が引くという。そして、その32号機をクラシックで山田が引いた。海野仕様の名残はあるの? それともアウト屋仕様に変貌してる? 前検日の時点で気になって気になって仕方がなかった。
山田によれば、ペラは左右非対称になっていたそうで、一方の形状は相当不思議な形をしていたらしい。それがバナレ仕様の形状であるなら、そちらの方向で調整しようかな。前検日にそう語っていた。山田は四国地区選を優勝して、このクラシックの出場権を手にしていた。これは実に意味のあることで、地元の鳴門では6月にグラチャンが控えていて、昨年はメモリアル一節のみのSG参戦、予選得点での出場は望み薄だった山田にとって、優出一発で地元SG参戦への道が開けるクラシック参戦だった。そこで、個性的ではあるが、インを奪って勝負できるかもしれないモーターと出会うこととなった。自分の形にペラを叩き変えて勝負する手もあったはずだったが、一か八かの勝負に懸けた山田のその気持ち。僕はおおいに応援したくなったのだった。
実際、山田はピット離れを尊重して予選を戦った。展示では飛んだのに本番は飛ばなかったり、飛んでインを奪ったが待機行動違反をとられたり、最後はペラが壊れて新ペラに交換となったり、結果を言うならその思いは報われなかった。だが、山田は間違いなく挑んだのだったし、そのことが尊いのだと僕は信じる。その姿を間近で見ていた菅章哉は鳴門グラチャンで山田の思いを背負って戦うことだろう。なお、山田絡みで買った舟券は全部外れたけど、山田の気持ちに投じたことを僕はまったく悔いていません。(次ページへつづく)
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