
BBスタッフ「毎月旅打ち」
グランドスラム、道険し

SAGANDE5なんて企画をでっち上げた真の理由は、日本一美味い呼子のイカを食べるためだった。しかもネットで調べると、ミニット同様にオラレ呼子も休館中だった。
それでも翌朝、私は呼子に向かった。台風は接近しているが、奇跡的にイカが揚がっているかもしれないではないか。
7時すぎにホテルを発つと、好天ならサイコーに気持ちイイであろう海岸線の道をドライブして、8時には呼子に到着。
小雨混じりの平日ということもあり、名物の呼子朝市の出店は少なめ。それでもイカシューマイと、イカの姿焼きを堪能。呼子は車でないとやや行きづらい。しかし車で行くと酒が飲めない。このジレンマを解消するには、舟券で大勝ちしてタクシーで乗り込むしかないか。



イカ料理店の開店までにまだ時間があったので、「鯨組主中尾家屋敷」を見学。いまでこそイカで知られる呼子だが、江戸から明治までは捕鯨で栄えた街だった。江戸時代の漁法は、大きな網で鯨を徐々に追い込み、最後に“刃刺(はざし)”とよばれるエース漁師が、鯨の背に飛び乗って、包丁で止めを刺すという勇猛果敢な漁だったらしい。
閉館中のBTSオラレ呼子で写真を撮り、車で名護屋城跡にも足を向けた。豊臣秀吉が、朝鮮出兵のために築いた城だ。おそらくこれから大河ドラマ『豊臣兄弟』にも登場すると思う。わずか5カ月で築城されたというのが信じられない広大な城だ。周辺には徳川家康や伊達政宗など、戦国大名の陣跡が150以上もあり、歴史好きにはたまらない城である。
三の丸はクスノキの森になっていたが、本丸に出た瞬間に視界が開ける。天守台からは玄界灘が一望でき、天気が良いと対馬まで見えるという。


こうして午前中を観光にあてて、いざイカ料理の名店「河太郎」へ。やっぱり玄関にはこの立て看板がありましたよ。
「本日時化の為イカの入荷なし」
活けイカは食べられなくても、それでも普通のイカはある。いか刺身定食(2800円)と、さざえのお造り(1540円)を注文。イカの刺身は甘味があって美味で、天ぷらは衣が軽く噛むと風味が口の中に広がる。サザエは歯ごたえがコリコリで、磯の香りに包まれ、新鮮なので肝に臭みはなく、ほのかな苦味が味わい深い。充分に満足できるランチなのだが、でも活けイカを食べたかったよなぁ……。


呼子でイカと歴史を満喫した後は、BTS三日月へ。田んぼの中にあるBTSで、こちらはわりと空いていた。観光もグルメも堪能したので、あとはひたすら打つだけだ。指定席に入って、舟券勝負に没頭する。
が、まあ当たらない。時化でイカの入荷がなく、漁期を外れてムツゴロウを食べられず、休館日のせいでSAGANDE5も達成できない男の末路はこんなものである。
ここは荒れると見込んだ大村6Rで③安河内健と⑤石渡鉄兵アタマで勝負を仕掛けるも、④佐々木康幸が勝ってハズレ。BTSを出るときに仕込んだ大村12Rの①峰竜太-⑥上野真之介のサガサガ舟券もハズレ。SAGANDE5の旅は、24戦2勝。狙ったわけではないが、マイナス5万5500円、5並びでフィニッシュとなった。
ちなみに帰りは、福岡→羽田の飛行機代とほぼ同じ料金だったので、博多港からフェリーで釜山へ渡り、朝までカジノで遊んだ後、釜山→成田の飛行機で帰宅。魏からの使者や、戦国武将も船で行き来した玄界灘を船で渡たれたのは感慨深かった。
もろもろの予定が崩れたSAGANDE5。しかしGRANDE5と同様にSAGANDE5は何度も挑戦できる。来春のクラシックを現地観戦した後、唐津ミニットとオラレ呼子に参戦し、活けイカを食べて、グランドスラムを達成するぞ!

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