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TOP特集連載記事新概念データ今昔~本誌オリジナルデータで見るボートレーサーの変遷~(2026年10月号)

新概念データ今昔~本誌オリジナルデータで見るボートレーサーの変遷~(2026年10月号)

本誌オリジナルデータ「新概念データ」は選手の個性をあらわすデータ。そしてデータは日々刻々と変わっていく。ということは、新概念データを遡ってみれば、選手の個性の変遷も見えてくる。新概念データを紐解けば、選手の歴史もまた見えてくるのだ。

新概念データで見る
宮之原輝紀
の今昔

 今月はヤングダービーに出場する選手から3人、取り上げよう。その3人はいずれも「新人王」。年間表彰で最優秀新人に選出された選手たちだ。まずは2019年の最優秀新人を受賞した宮之原輝紀だ。
 宮之原のデビューは2016年5月。したがって、その年はまだスローに入っておらず、圧倒的に6コースからのレースが多かった。水神祭は同年7月。6コースまくりで決めたものである。その翌年にはスローにも入り始めており、1コース1着率は実に85.7%。7回しかインに入っていないとはいえ、慣れないインコースをいきなりこなしてみせたあたりは非凡さを感じさせる。6コースも含めて1着回数は増えており、この年の11月1日からスタートした18年後期適用の級別審査では早くもA2級の勝率をマークしている。
 18~20年、最優秀新人を受賞した年を含む、頭角をあらわしてきた頃の数値を見ると、基本的には差し、まくり差しで勝ち星をあげるケースが多かったことがデータからは見て取れる。2~6コースで決まり手が最も多いのはまくり差しや差しで、まくりが最も多かった年はこの3年の間には見られない。現在でも3コースと5コースではまくり差しが主武器となっているように、その片鱗はすでに新人時代に見られていたわけだ。
 その傾向にやや変化が見られたのは21年から。センター筋でのまくり1着が明らかに増えているのだ。22年には3コースと4コースでまくりの決まり手が最も多くなっており、23年は3コースと4コースではまくり屋と言ってもおかしくない偏り方。記念で通用するためには差し系一本では心もとないと考えたのかどうか、差しハンドルよりもまくりを優先していたのではないかと思われる傾向になっているのである。その名残りと言えるのかどうか、現在の4コースの数値はまくりと差しが同数になっていて、最内差しの鋭さは見られるものの、カドからの積極的な強攻も少なくないこともうかがえる。現在は差し系の数値が高くなっているが、決して差しだけの選手ではないと言うべきである。
 一貫しているのは2コース差しの威力。21年には年間で2ケタの勝ち星を叩き出している。それが影響しているのだろう、2コース逃がし率は基本的に低めの数値で、2コースであまり勝てなかった24年の高さは例外と考えたほうがいいだろう。ようするに、2コースでは自分が勝って逃がし率を下げているタイプということだ。
 1コースに関しては、17年の効率はともかくとして、19年以降は例外もありながら高い信頼度をキープしている。そして、やはり例外もあるけれど、まくられ率が低いのも特徴。特に、センターまくりが増えていた22年以降は信頼度が高い傾向にあり、まさに本格化に向かう過程あるここ数年ということになるだろう。

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