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TOP特集連載記事BBスタッフ「毎月旅打ち」(2026年11月号)

BBスタッフ「毎月旅打ち」(2026年11月号)

NO 旅打ち NO LIFE! 旅打ちはボートレースファンの最高の楽しみだ。BOATBoyスタッフも旅打ち大好き! ということで、毎月誰かが全国のボートレース場やボートレースチケットショップに旅立ちます。旅打ちには何らかのテーマを各自が設定。そのテーマとボートレースを楽しみ尽くす。スタッフの珍道中をどうぞお楽しみに!

今月の旅打ちテーマ
“SAGANDE5”旅打ち

今月の旅打ち師
姫園淀仁

向かった場所
ボートレースチケットショップみやき ボートレースチケットショップ三日月
ボートレースチケットショップ鹿島 ボートレースチケットショップ唐津ミニット
ボートレースチケットショップオラレ呼子

相棒のルーミー。料金は48時間、保険料込みで10290円。燃費もよかった

 今年は佐賀がスゴイ。新年最初のGⅠを勝った定松勇樹がオーシャンカップも優勝。BBCトーナメントは末永和也が勝ち、その後も古賀繁輝、宮地元輝、上野真之介、常住蓮と、GⅠ・GⅡで勝ち名乗りをあげていく。さらには峰竜太がクラシックとメモリアルを優勝して、GRANDE5の完全制覇を成し遂げて3億円の金塊を手に入れてしまった。
 この勢いにあやかりたい。あわよくば私も舟券で3億円くらい勝ちたい。そこで思い立ったのが、佐賀県内にあるボートレースチケットショップ(以下、BTS)巡りである。ボート界における今年の佐賀はパワースポット。佐賀県内にある、みやき、三日月、鹿島、唐津ミニット、オラレ呼子、5場のBTSを完全踏破すれば、佐賀支部の勝負強さも身に付くはずである。というわけで、GRANDE5ならぬ、SAGANDE5の偉業を達成すべく、私は九州へと飛んだ。

グランドスラム達成へ!

BTSみやきの正面玄関。周辺に飲食店は少ないが場内の旬亭「八福」で食事を摂れる。駐車場はやはり地元ナンバー多し。平日の昼間だったが場内は盛り上がっていた。

 SAGANDE5達成のために車は不可欠。福岡空港のレンタカー屋で車を手配して、佐賀を巡ることにした。相棒はワインレッドのトヨタ・ルーミーだ。1000ccのコンパクトカーで伸びはソコソコだが、出足は上々、回り足は超抜だ。
 事故渋滞にハマり、BTSみやき到着は予定よりも1時間遅れの12時。工場や倉庫に囲まれたエリアにあるBTSで、ド平日の真っ昼間なのに、場内には200人以上のファンがいて、けっこうな活気だ。
 出走表を片っ端から手に取って、締め切りの近い場を見ると、三国9Rに佐賀支部の選手が2人出場しているのを見つける。1号艇の北川太一と、3号艇の田中太一郎だ。「SAGANDE5のオープニングにふさわしい布陣ではないか!」と、舟券を購入したら、後に気づいてしまった。あっ、北川F2じゃん! イン北川はコンマ27のスタートで、コンマ19スタートの田頭虎親にまくられてあえなく終了。
 続いて尼崎5Rにも佐賀支部の藤田浩人が3号艇で登場している。2連対率54%の有力モーターなので何とかなるかと思ったが、こちらはスリットがそろって3着敗退。
 さらに津5Rにも佐賀支部のSGウイナー宮地元輝がいる。GⅠ敗者戦なので内寄りで堅いとみて、1号艇の宮地から勝負したのだが、ヒモ抜けで外れる。
 ここで我に返った。自分が佐賀にいることと、佐賀支部の選手が活躍することに何の因果関係もないではないかと。SAGANDE5の先は長い。渋滞に時間を食われたこともあって、みやきを引き上げて次の目的地に向かうことにした。

物見やぐらから西を眺めた景色。弥生時代はこんな風景だったのかもしれない
南内郭には竪穴式住居や高床式倉庫が並ぶ。北墳丘墓の発掘跡からの出土品は展示室などで紹介されている

 BTSみやきから西へ4km、車で15分の場所にあるのが吉野ヶ里遺跡だ。弥生時代の集落跡で、邪馬台国の有力候補地といわれている。
 大昔から九州説と畿内説がバチバチに争っている邪馬台国だが、私にいわせれば九州一択だ。魏の使者が、朝鮮→対馬→九州のルートで日本列島にたどり着いたのはほぼ間違いない。海を渡ってきたとき、使者は「ここは何っていう国ですか?」と地元の人に聞いたはずだ。そしておそらく、現地人は九州方言交じりでこう答えたことだろう。
「ヤマトたい」
「ああ、ヤマトタイ。漢字にすると邪馬台か」
 考古学素人の戯言だけど、意外にありそうな気がするんだよねぇ。
 そんな古代日本のロマンが詰まった吉野ヶ里遺跡。私は正直なところナメていた。サッと写真を撮って次に向かおうと、スタッフに「一番の見どころはどこですか?」と聞いたら、
「1km先にある北墳丘墓ですね」
 1km!? そんなにデカいの。手渡されたマップをみると、吉野ヶ里遺跡は南北1km以上、東西0・5km以上の大規模集落。遺跡周辺も公園として整備されていて、その大きさは東京ドーム25個分もあるという。公園にはキャンプ場や子供の遊び場やカフェなどがあり、家族連れでも楽しめる。2日通し券が発売されていることが示すように、1日では回り切れない規模感なのだ。
 実際、物見やぐらに上って見た全景は雄大だった。大規模な濠の内側に、高床式倉庫や竪穴式住居があって、その先には山々と雲が広がる。公園の森が広く、現代の建物があまり見えないので、弥生時代にタイムスリップしたような気分になってくる。
 北墳丘墓は約2100年前の高い身分の人物が葬られたと考えられているお墓の跡だ。ここからは14基の甕棺(かめかん←ルビ)が発見されている。そりゃあ、こんな大規模な遺跡を発見したら「ここが邪馬台国だ!」ってなるよね。
 遺跡の説明や展示品などいずれも興味深いのだが、SAGANDE5は時間との闘い。楽しみはまたの機会に取っておくことにし、車をBTS鹿島に向けて走らせた。

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