
新概念データ今昔~本誌オリジナルデータで見るボートレーサーの変遷~(2026年6月号)
新概念データで見る
濱野谷憲吾
の今昔

今月開催されるボートレースオールスターに、登番5000番台の選手が実に10名も参戦する。SGウィナーを2人含んでおり、時代は確実に進んでいることを実感させられるわけだが、同時に3000番台の選手も10名の参戦となった。長くボートレースを見ている者にとっては少々寂しい事態。もっとも、その10名は依然として第一線で活躍する強豪ばかり。彼らが若きボートレーサーにいつまでも立ちはだかって、ボートレースをより活性化させることを期待したい。というわけで、今回はこれまで当欄で取り上げていない、オールスター出場の3000番台選手をピックアップしよう。
まずは濱野谷憲吾。東都のエースと呼ばれること四半世紀。昨年は東京支部から佐藤隆太郎というニューヒーローが誕生したが、それでも東都のエースといえばやっぱり濱野谷憲吾。出走回数不足によるA2級落ちなどもあって、昨年はSG参戦が1節のみではあったが、このオールスターでは反撃のノロシを上げてもらいたいものだ。
濱野谷といえば、東京在住のボートファンが愛を込めて「濱野谷はインでポカするから」と口にしていたものだ。しかし、実はそれは単なるイメージ。過去10年の新概念データを紐解けば、濱野谷のイン信頼度は総合的に高いと言うべきなのは一目瞭然だろう。グランプリ優勝戦1号艇など、ここ一番で敗れたこともあるので、そのインパクトが高いからこそのボヤきということだ。ただ、ここ2年ほどはやや低めの数値になっているのが気になるところ。特にまくられ率が高めに出ていて、その克服が再浮上のカギになるかも。
2コース逃がし率については、高い数値の年もあるけれども、基本的にはそこまで高くない傾向にある。決まり手では差しよりまくりのほうが多い年も散見されており、果敢なツケマイがインを沈めるケースもままあるということになるだろう。濱野谷自身はかつて、2コースに苦手意識があることを語っていたことがあるが、数値だけでいえば決してそうとは言い切れない。足が仕上がればまくりを中心に勝ち切ることも期待できるのだ。
濱野谷といえば、若手だったころには「憲吾スペシャル」と喧伝されたまくり差しが代名詞だった。しかし、この10年で目立つのはむしろまくり。3~4コースでまくりの決まり手が最多である年も少なくないし、近年はそこまで偏ってはいないけれども、昨年にしても3コースと4コースでまくりとまくり差しが同数。ここぞの場面では強攻に打って出るケースも多いのが、過去10年(ということは40代に差し掛かって以降)の濱野谷の攻撃パターン。年輪を重ねるごとに、攻め筋は獰猛になっているとも言えるのである。オールスターでも豪快なターンに期待!

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