
BBスタッフ「毎月旅打ち」(2026年7月号)
連載記事
2026/08/03
NO 旅打ち NO LIFE! 旅打ちはボートレースファンの最高の楽しみだ。BOATBoyスタッフも旅打ち大好き! ということで、毎月誰かが全国のボートレース場やボートレースチケットショップに旅立ちます。旅打ちには何らかのテーマを各自が設定。そのテーマとボートレースを楽しみ尽くす。スタッフの珍道中をどうぞお楽しみに!
今月の旅打ち師
畠山直毅(本誌シュー長)
今月の旅打ちテーマ
恐怖旅打ち
向かった場所
ボートレース丸亀
ボートレース児島
【注意】心臓の弱い方は、絶対に読まないでください。
前夜 漆黒の丸亀城

「ぼっけぇきょうてえ」
呪文のようなこの言葉をご存じだろうか。「ボケー、キョーテー!」ではない。岡山弁で「メチャクチャ怖い」。そう、私は岡山県の児島という街で、全身が凍てつくようなぼっけぇきょうてえ体験を味わった。何度も、何度も……。
発端は丸亀だ。丸亀レディースオールスターの最終日。あの恐怖を、あの悪夢を私は忘れない。1日12レース、すべて1号艇が1着というおぞましい結末を。
「やめろ、来るな、来るな、①アタマ、やめてくれーーー!!」
自称・穴党の断末魔の叫びは、皆さんのご自宅まで届いただろうか。午後8時52分、①西橋奈未が逃げ切った瞬間、私の心と財布が死んだ。


深夜11時30分過ぎ、私は夢遊病者のようにふらふら歩きまわり、ふと気づけば丸亀城の大手門の前に立っていた。ライトアップされた天守閣はキラキラ明るいが、その周辺は不気味に薄暗い。そして、ひとっこひとり見当たらない。
「やべぇ、怖ぇぇ」
独り言をいいながら、なぜか足は奥へ奥へと進む。豆腐屋が人柱として埋められた石垣、石工が殿様に殺された井戸……おそるおそる井戸の中を覗き込むと、誰かがおいでおいでと手招きしている気がした。

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