
GⅡ第10回レディースオールスター節間最新レポート【5日目】

<ピットから>
予選トップ通過の細川裕子が2着で優出。勝っていればもちろん優勝戦は1号艇だっただけに、優勝戦に駒を進めたとはいえ、やや痛恨ではあろう。実際、仲間に慰められて浮かべた苦笑いは少々痛々しいものだった。
その細川が記者会見で興味深い発言をした。「今節は、みんな合っていない。だから、誰が出ているとか、わからないんです。レースごとに、合わせることができた人が着を獲っているという感じ」。特に今日は気候が変わったし(雨が降り、湿度上昇)、節間通して調整が難しい状況だったということだ。たしかに、見ているこちらのほうも、いったい誰が節イチなのか、あるいはしっかり引き出しているのか、実はわかりにくいと感じていた。そういうことだったのか……。明日、合わせることができるのは誰なのだろう……?

井上遥妃が優出を果たした。オープニングセレモニーを沸かせた岩崎工務店軍団。さぞや岩崎社長をはじめとする軍団員が盛り上がるかと思いきや……意外にも静かなレース後だった。同期の登みひ果が祝福をするときも、小声でこっそりという感じ。岩崎社長は笑顔で称えていたのだが、それも歓喜を爆発させたりするのではなく、おとなしめな感じなのだった。今節、登番が最も若いのが井上。だから、派手に喜ぶのは遠慮気味、ということ!? もちろん、明日勝てば大歓喜が巻き起こるのだろうが。

<今日のベストレース>
5R 三浦永理 4コース抜き
今節の三浦は、思いもよらぬ不振にあえいだ。初日に4号艇での2着があったが、それ以外は3日目まで5着の連続。4日目連勝でも予選突破は難しいという、三浦にしては珍しい戦況だったのだ。
それでも4日目には2着1着と上昇気配で、足色的にもパワーアップがうかがえた。こうなったら、三浦永理はやっぱり強い!
この5Rは、1号艇の富樫麗加がインから先マイして先行。三浦はそれを2番手から追走する展開となっている。しかし、そこは三浦永理! ターンごとに差を詰めて、最後はものの見事に逆転! 決まり手抜きで1着をもぎ取った。貫禄の追い上げであり、風格漂う逆転劇! まさに意地を見せつけられた格好である。予選落ちの屈辱を少しは晴らすことができただろうか。最終日ももちろん注目!
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