
SG第72回ボートレースダービーin津 レポート
山崎郡が予選快走でシリーズリーダーも……

シリーズを牽引したのは山崎郡だ。初日にイン逃げを含め1着2着と好発進を決めると、2日目には持ち味とも言える4カドまくり炸裂。予選最終走こそ6号艇で大敗を喫してしまったが、悠々と予選トップ通過。機力もトップクラスで、SG初優勝へ機運はおおいに高まっていたと言える。
しかし、ボートレースは何が起こるかわからない。準優勝戦は6号艇に赤岩善生がおり、前付け必至というのは誰もが織り込み済み。しかし、4号艇で準優出していた柴田光が、赤岩に抵抗するのではなく、自らも前付けを繰り出して、進入は駆け引き合戦となった。スタート展示では2コースを奪っていた柴田に対し、3号艇の上條暢嵩が抵抗して2コースを奪った本番、山崎はスタートで後手を踏んで渡辺浩司の4コースまくりを浴びてシンガリまで後退してしまう。痛恨の準優敗退を喫してしまった山崎には、次の機会の雪辱を何としても果たしてもらいたい。
この結果によって準優1号艇で唯一逃げ切った末永和也が優勝戦1号艇にすわることとなった。末永は初日に6号艇6コースから3着、2号艇で差し切り1着と、やはり上々の発進となっており、その後もしっかり着をまとめて予選2位通過となっていた。やはり準優1号艇だったヤングダービーでは優出を逃しており、その借りをSGダービーで返してSG初優出を決め、さらにポールポジションをゲットした格好。これを大きな結果につなげたのだから、最高峰のリベンジ劇だったというわけである。
初日ドリーム戦を制したのは、選考順位1位で1号艇に入っていた茅原悠紀。逃げ切ってのドリーム勝ちで、その後も安定した成績で予選3位通過を果たしている。準優こそフライング艇にまくられる不運もあったが、優出を果たして準V。最高の結果とは言えないかもしれないが、素晴らしい結果を残した一節とは言えよう。また、年末のグランプリに向けてもダービー準Vで賞金を上積みした意味は大きい。1月のBBCトーナメント優勝以来、年間を主役級として活躍してきた茅原らしい、充実したダービーだった。

ベテラン勢の活躍も目立ったダービーだった。上平真二、原田幸哉の歴代マスターズ覇者が得点率上位で準優出し、池田浩二や赤岩善生のマスターズ世代も予選突破。また、還暦レーサーの江口晃生も予選最終日には勝負駆けに持ち込んでおり、ヤング世代の台頭も目覚ましいなかで奮闘を見せつけた。女子では、守屋美穂が自身3度目のSG準優出。優出はならなかったものの、健闘ぶりが光った。
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