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TOP特集ビッグレースレポートGⅡ第11回レディースオールスターin丸亀レポート

GⅡ第11回レディースオールスターin丸亀レポート

西橋奈未がGⅡ以上初優勝を果たしたレディースオールスター。丸亀の夜を彩ったバトルをレポートします。

次のステージへ

 いつかはタイトルに手が届く存在であろう。そんなふうに西橋奈未を捉えていたファンは少なくなかったはずだ。デビュー4期目には5点台の勝率をマークし、当時は人気薄でも上位に絡むことが多く高配当クイーンなどとも囁かれた。20年レディースチャンピオンでGⅠ初優出。初優勝は男女混合戦で、成績がさらに上昇してからは「記念でも活躍する選手になりたい」と女子の枠に留まらない意識を表明してきた。実際、個人的にはレディースvsルーキーズやファン感謝3Daysで顔を合わせることが多く、そうした舞台ではよく優出していたから、男子相手に活躍する姿が印象に残る選手でもある。24年にはクイーンズクライマックスに初出場し、昨年も2年連続で出場。女子戦では間違いなく、トップグループを形成する一人になったと言えるだろう。
 ただ、決して順風満帆にここまで上ってきたというわけではない。大きなケガもあったし、また今年に入ってはまさかの不振に喘いだりもした。ケガといえば、やはり去年の3月に負った頭蓋骨骨折の負傷だろう。その2週間後に宮島周年で復帰し、しかも準優出を果たしたのには驚くほかなかったのだけれど、ピットで会うと確認できた、顔に貼られた肌と同色のテープを見ると、痛々しさもあったし、また精神的なダメージはいかほどかと懸念されたほどだ。
 そのケガを負ったのが、まさに丸亀だった。西橋自身「1走1走、特別な緊張感があった」と語っていたように、トラウマは残っただろうし、この丸亀レディースオールスターを戦ううえでは恐怖感を拭い去る苦労もあったはずだ。
 そうしたハードルを飛び越えて、西橋はついにタイトルを手にした。辿り着くべきところに辿り着いたと言えるし、ここまで味わってきた辛酸を一気に振り払ってステージをひとつ上がったのだとも言える。もちろん今後も順風満帆とは限らない。浮き沈みもあるだろう。だが、初タイトルをきっかけに、さらに大きな勲章を手に入れる存在になっていくはずだし、そして彼女が見据えるSGや周年記念も視野に入ってくることだろう。レディースオールスター制覇。それは、大きな山をひとつ超えて、次のステージに歩み出す戴冠だったのだ。(黒須田)

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