
PGⅠ第14回クイーンズクライマックスin大村 徹底展望!
●高憧四季(女子賞金ランキング9位)…… 誰がこの大躍進を予想できただろうか。昨年は年間1優出1Vで女子賞金ランキング80位。それが今年は9優出2Vで女子賞金ランキング9位だ。特に9月以降は9節走って5優出2Vという快進撃。その勢いは誰も止められないほど凄まじかった。
飛躍のカギはなんといっても速攻力だろう。まくり1着本数は昨年8本から今年35本へと4倍以上の急増。目の覚めるようなスピード戦で他を圧倒しまくった。その力を初出場のQCでも見せるのか。QCの最年少V記録は13年の平山智加で28歳5カ月。高憧が26歳1カ月の新記録を狙う。

●平山智加(女子賞金ランキング10位)……13年の芦屋QCを28歳で制覇。未だ破られぬQC最年少V記録だ。しかしその後QCでは優出こそ6回を数えるものの優勝はゼロ。30代では一度もティアラをかぶることなく、今年7月に40歳の節目を迎えた。
今年は優出12回という女子1位の成績を残し、6年連続10回目のQC出場を決めた。いざ12年ぶりのティアラ奪還へ。不惑の走りで迷いなく頂点をめざす。8月の浜名湖レディースチャンピオンでは予選トップ通過を果たしながら準優2着が響いて優勝戦3着に終わっているだけに、夏の借りを冬に返したい。

●小野生奈(女子賞金ランキング11位)……きっと長い一年だったことだろう。小野の今年の女子賞金ランキング推移は、6月末で14位、7月末で15位、8月末で12位、9月末で12位、10月末で13位、そして11月末で11位。ずっとQCボーダー前後を行ったり来たりする展開で、気の抜けない戦いが何カ月も続いてきた。勝負駆けを制してつかんだ待望の切符だ。
QC出場は4年ぶり。14~21年にかけて8年連続で出場していたが、22年に産休でストップし、復帰後も思うような結果を残せず切符を逃してきた。久々に立つ年末の大舞台で、悲願のティアラ初戴冠をめざす。

●實森美祐(女子賞金ランキング12位)……最近6年間の年間女子賞金ランキングは107位、99位、63位、44位、40位、19位。着実に力をつけながら毎年ランクアップしてきた。そして今年は優出8回、優勝3回、勝率6.66、1着64本などあらゆる項目でキャリアハイの成績を残し、女子賞金ランキング12位に入ってQC初出場の切符を獲得。地道に積み上げてきた力が満を持して本格開花した印象だ。
昨年はシリーズ戦で予選2位の活躍を見せて11R優勝戦で3着に入った實森が、今年は12R優勝戦に立つことをめざして戦う。広島支部勢初のティアラ戴冠なるか。

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