
SG第73回ボートレースダービー節間最新レポート【2日目】
<ピットから>

9R2着の峰竜太。道中は竹井貴史、平本真之と激しい2番手争いで、一時は竹井に先行されたものの、気迫の猛追で逆転している。レース後の峰はすぐに竹井に「ごめん!」と声を掛けに行き、笑顔を交わし合ってノーサイド。競り負けた竹井は悔しそうではあったが、峰のほうから声を掛けられて、お互いに健闘を称え合うことになった。
峰は、エンジン吊りを終えると愛弟子の定松勇樹に声を掛け、そこから会話を交わしている。会話といっても、峰が一方的に話をしている雰囲気で、定松の表情は徐々に神妙になっていった。これがけっこう長時間になっていたので、ピットの報道陣もみな注目し、記者やカメラマンが一斉にレンズを向けることにもなっていた。やはりボート界きっての強豪師弟の絡みは耳目を集めるものだ。
峰によれば、定松にレーサーとしての在り方をアドバイスしていたそう。師匠から弟子に授けるのは、旋回技術やプロペラなどの調整方法だけではない。自分が歩んできたレーサー人生をふまえて、ボートレースの未来を担う愛弟子に言葉を投げかけたのだ。「バカみたいに見えるだろうけど、ちゃんと考えてるんですよ(笑)」と峰。いやいや、あなたのそういう面はちゃんとわかってますよ! 定松は強いというだけでなく、本当にいい師匠についているということだ。

10Rでは、篠崎元志が逃げ切ったが、1マークを先に回ってバックでは、2コースから差した吉田裕平に舳先を掛けられそうなところまで迫られている。なんとか振り切ったが、やはり冷や汗をかいたのだろう。ピットに戻ってくると目を丸くして、隣のボートリフトであがってきた吉田に対して「エグいな!」。自分はしっかりターンしたのに、気づいたら隣に姿が見えて焦ったと、吉田に告げていたのだ。これは吉田に対する称賛と同義である。吉田はあと一歩で勝利を逃した悔恨も抱えつつ、大先輩にそう言葉をかけられて穏やかな顔で応えていた。若者にとって、実績ある先輩からの言葉は千金の重みをもつものだということだろう。
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