
黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2026年6月号)
3月23日~29日 ボートレース蒲郡
2024年の年越しは、蒲郡の名店「団七」さんだった。
蒲郡遠征では、旅打ち酒はなかなか難儀。宿泊は豊橋で、レース場での仕事を終えて豊橋に戻れば、どうしても23時頃となってしまう。0時までに閉店してしまうお店が多い豊橋では、ラストオーダーにはギリギリ間に合わない。ということで、「だったら蒲郡で呑んで、終電で豊橋に帰ろう」と畠山シュー長が探したお店が、蒲郡駅から徒歩10分ほどのところにある団七さんだった。0時閉店だが、お客さんがいれば帰るまでは開けていてくれるので、我々が終電で帰るといえば0時過ぎでも呑ませてくれて、さらには「もうすぐ終電よ!」と気風のいい女将さんが気持ちよく追い出してくれる。というわけで、一昨年の大晦日はクイーンズクライマックス取材を終えて団七さんに飛び込み、年が明けるまで呑んで、すでに元日となっていた時間の終電で帰ったという次第。ちなみに、満席だったその日、最初に店を出た客が我々なのだった。他のお客さんはまだまだ呑んでいたのだ。


今回もやはり団七さんは心の支えとなった。何度かの訪問で我々をすっかり覚えてくれて、「あら久しぶり」と女将さんが笑顔で出迎えてくれるのが嬉しい。ちゃんと数えてないけど、ゆうに100は超えているであろうメニューの数々がまた魅力的で、それを女将さんが接客のかたわらすべて拵えているというのだから、驚きである。そして、すべて美味すぎ! いや、ほんとにレベルが高すぎなのである。3品出てくるお通しがすでに凝っていて、唸るほど美味い。料理は、ワンオペでこなしているというのに、迅速に出てきて、そして僕もシュー長も笑顔が止まらぬほど美味し、なのである。
今回大ヒットだったのは、サワラの白子のホイル焼き。サワラの白子、の時点でまず驚かされるわけだが、その濃厚かつ深みのある味わいは感動的ですらあった。思わずシュー長と口をそろえて「日本酒!」と吠えた次第で、隣県静岡の地酒である花の舞とは素敵すぎるマリアージュなのであった。



さて、団七さんに頼りきりだった豊橋旅打ち酒に新たな心の支えができたのが、今回のクラシック遠征である。以前本誌でコラムを連載してくれていたサンケイスポーツの小出大輔記者が教えてくれた「重幸」さんというお店だ。なにしろ小出さんも酒好きで、しかもサッポロ赤星党。お店の好みもよくよく合致していて、かつて飲食店が山ほどある博多は中洲の大衆酒場でバッタリ会って、お互いに目を丸くしたこともある。そんな小出さんが黒須田向きと指南してくれた重幸さん。いやあ、小出さん、お見事! カウンターのみの店内は実に居心地が良く、サッポロ赤星は当然置いてある。また、料理も美味し! カツオのガーリック炒め(メニューの表記はかつをガーリック炒め)、ヤバすぎでしょ! 白ウドの辛し酢味噌和えがまたしみじみ美味しく、赤星とともに食しながら「こういうのがいいんだよな~」と思わず呟いていたのだった。そして、お店は深夜2時まで開いているというから、23時頃の豊橋着でもウハウハとお店に来ることができる。小出さん、いいお店を教えてくれてありがとう! 日本酒もいろいろと置いてあったので、次回はぜひ挑戦するとしよう。それにしても、豊橋にお気に入りのお店、増えたな~。


豊橋にはまた5月にやって来る。浜名湖オールスターだ。もちろんデイ開催だから、他の行きつけも心ゆくまで楽しむことができるだろう。今後の予定をざっと眺めれば山あり谷ありの恐ろしいスケジュールであるが、豊橋の美味し酒と肴を楽しみに乗り切るとしよう。




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