
黒須田守のボートレースと旅打ち酒の日々(2026年3月号)
●12月15日~24日 ボートレース住之江
住之江遠征時の定宿は堺東。ようするに堺市の東部、ということであろう。毎年毎年書いているし、連載「BBスタッフ毎月旅打ち」の第1回でも訪れているように、南海高野線の堺東駅前にある立ち呑み街が大のお気に入りで、ここを知ってからは堺東泊が定番となった。かつてはミナミとか大国町とか心斎橋に泊まっていたものだが、もはや眼中になくなっている次第である。
ただ、グランプリがナイター開催となって以来、節間はなかなか訪れることができなくなっている。レース場で仕事を終えて堺東に戻ると、立ち呑み街は軒並み閉店後。というわけで、ホテルの近くにあり、深夜まで営業している「たろやん」さんが心の支えとなっていて、夜な夜な通いまくっているわけである。たろやんの半熟出汁巻き、ヤバいっすよ。


で、昨年グランプリもたろやんさんにお世話になる日々だったのだが、今回は嬉しすぎる日程になっていたのである。グランプリ後はもちろんクイーンズクライマックスに転戦。その間隔が、移動日も含めて中3日あった。東京に戻るか? 戻るわけない! というか、経費的にもそのまま堺東に留まったほうが安上がりである。そして何より、3日も堺東で呑める! 朝から営業しているお店も少なくないし、本誌制作は恐怖の年末進行ゆえにすでに終了している。何の気兼ねもなく、昼間から、いや、朝から呑めるのだ! 帰京の選択肢などあるわけがない。

というわけで桐生順平の優勝に酔いしれた翌日、朝10時から「三好屋」さんで呑み始めたわけである。サッポロ赤星スタートで、2杯目からはプレーンサワー。肴は癒やしの赤ウインナーだ。うーん、午前中に呑む酒はなんでこんなに美味いんだろう。怒濤の日々が一段落して、解放感もあるんでしょうね。店内のテレビでは朝のワイドショーが流れているのに、もうベロベロのお客さんがいたりするのもなんだか微笑ましくて楽しい。

2軒目は初めて訪れる「竹富」さん。立ち呑み街から若干外れた場所にあるのだが、朝散歩で通るたびに店構えに惹かれるものがあって気になっていたのだ。暖簾をくぐってみたら、店内はまさしくTHE昭和。大阪ふうのとろろ昆布乗せの湯豆腐が美味し。


3軒目は「栄屋」さん。お店の大将もすっかり顔を覚えてくれていて、オススメをいろいろと教えてくれる。実は前乗りした14日にも訪れていて、こちらの仕事の事情を知っていたから「お疲れさん」なんて労ってくれるのがまた嬉しい。さらに意外なことを言う。「先ほど、知り合いの方がお兄さんを探してましたで」。むむ? シュー長はホテル引きこもり予定と言っていたし、誰か知己の人が堺東まで来ているというのか?
かき揚げの卵とじ(絶品!)に舌鼓を打っていたら、お疲れ様です~と店に入ってきたのが、深堀師匠! そう、この連載の次のページで「酔り道回り道」を連載してくれている深堀慎一郎さんが、グランプリを終えて後泊して、堺東まで呑みに来たのである! いや~、深堀師匠も酒好きですな~~~。深堀さんの連載を読んでいただければ、旅打ち酒の造詣の深さがいかに凄いかわかるはずで、僕とシュー長は敬意をこめて「師匠」と呼んでいるのである。
そこからは深堀さんとハシゴ酒。「りえ」さんに行き、「OJO」さんに行き、えーと、あとはどこに行ったんだっけ? はっきり言って、呑みすぎて記憶が飛びました。ホテルに辿り着いたのが夜10時頃だったのは覚えてるんだけど。

翌日、少し目先を変えて、田中信一郎から教わって以来すっかりハマっている天六(天満)に行くことにした。堺東からは南海高野線の天下茶屋で地下鉄に乗り換えると意外と近いのである。まずはJR天満駅近くの「銀座屋」さんでサッポロ赤星スタート。何喰っても安く、また雰囲気も素敵でお気に入りなのである。気分よく呑み、プレーンサワーに移行しようとしたら、えっ、えっ、えーっ! 深堀師匠! なんと2日続けて深堀さんと出会ったのである。前日酔っ払いながら、明日は天満へ行くとかなんとか言っていたらしく、それを聞いて深堀さんも家に帰る前に寄ってみたのだとか。いや~、深堀師匠も本当に酒好きですな!


ふたりでさらに「まぐろ大船団」さんにハシゴして、ここで解散。ほんと、ふたりでよく呑みましたね! 実に楽しい、グランプリ後の2日間でありました。僕はといえば、乗り換えの天下茶屋駅前で見つけた「やなや」さんに飛び込み、そこから堺東に戻って「高砂屋」さんで締め。あ、翌日に大村へと移動する前に、もういちど「栄屋」さんに行ったな。呑みも呑んだり、グランプリ→クイクラの中3日。忙しかった日々の疲れを一気に癒やして、大村入りしたのでありました。
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