
PGⅠ第39回レディースチャンピオンin浜名湖 徹底展望!
●川井萌……2月の浜名湖スピードクイーンメモリアルで記念初優出を果たし、5月のとこなめレディースオールスターでも優出3着に入る活躍。今年女子ビッグレース2大会でいずれも優出しているのは川井ただ一人だ。
25年シーズンが始まった時点では、川井は将来を嘱望される若手有望株の一人という存在だった。ところが今ではもう女子レースの主軸を担う中心選手の一人に。25年上半期の女子MVPといっても過言ではない成長ぶりだ。女子賞金ランキングでも堂々5位につけており、年末の大村クイーンズクライマックスに出場する可能性大。大晦日にティアラをかぶることになってももはや誰も驚かないだろう。
浜名湖レディチャンでは地元のエース格の一人としてV候補の一角を担う。浜名湖では通算4優出1Vの実績。22年5月の浜名湖一般戦でデビュー初準優出、23年9月の浜名湖男女ダブル戦でデビュー初優出、24年8月の浜名湖オールレディースでデビュー初V、25年2月の浜名湖スピードクイーンメモリアルで記念初優出と、この水面で次々と階段を駆け上がってきた。記念初Vという次なる階段も浜名湖で乗り越えることになるのか。
もし23歳7カ月でのレディチャン制覇となれば、19年蒲郡大会での大山千広の23歳6カ月に次ぐ大会歴代2位の年少V記録だ。レディチャン初出場での女王戴冠を狙う川井に大きな注目が集まる。

●長嶋万記……地元静岡勢の大黒柱は長嶋万記だ。浜名湖では通算16優出4Vと抜群の実績。当地オールレディースで16年、19年、22年と3回も優勝するなど圧倒的な強さを見せてきた。浜名湖4Vは今大会出場メンバーのなかで単独トップの数字だ(※2位は山川美由紀、淺田千亜希、鎌倉涼で3V)。
長嶋はレディチャンに過去18回出場し、準優出は9回あるが優出は0回。通算43Vもの実績を誇る長嶋がレディチャン優出ゼロなのは大会七不思議のひとつといっていいだろう。特に最近は21年が準優3着、22年が準優4着、23年が準優6着、24年が準優3着と4大会連続で準優敗退中だ。毎年のように展望記事で“今年こそ”というフレーズを使ってきた気がするが、本当に今年こそ地元ファンの声援も後押しにして悲願のレディチャン初優出を叶えたい。
長嶋は今年ここまで4優出0Vとリズムいまひとつ。女子ビッグレース戦線でも2月の浜名湖スピードクイーンメモリアルでは地元で予選28位と無念の結果に終わり、5月のとこなめレディースオールスターでも予選46位と見せ場を作れなかった。それも影響して女子賞金ランキングは30位という位置。2年ぶりのクイーンズクライマックス出場が厳しくなってきたのはもちろん、10年連続のレディースチャレンジカップ出場へも黄信号が灯っている。
そんな状況を一気に打開するチャンスが地元浜名湖レディチャンだ。大逆転のメークドラマを起こすのか注目したい。

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