
PGⅠ第39回レディースチャンピオンin浜名湖 徹底展望!
●遠藤エミ……V候補の筆頭格に遠藤エミ以外の名を挙げる人はまずいないだろう。
遠藤はレディースチャンピオンに過去10回出場して6優出3Vという圧倒的な実績だ。21年浜名湖大会で涙のレディチャン初Vを飾り、連覇を狙うはずだった22年丸亀大会はF休みで欠場となったものの、23年津大会で2年ぶりのタイトル奪還を果たし、24年福岡大会も制して2連覇を達成。最近4大会で3Vをマークしており、出場3大会連続優勝中という異次元の強さを誇る。ちなみにこの3大会はいずれも節間トップタイムを記録。誰も遠藤の強さと速さに太刀打ちできなかった。
なお遠藤が欠場した22年丸亀大会は香川素子が優勝しており、レディチャン最近4大会の覇者は遠藤、香川、遠藤、遠藤。滋賀支部の4連覇中となっている。
今年の浜名湖レディチャンの焦点は、遠藤エミが優勝するか否か、これに尽きるだろう。もし優勝となれば90~92年の鵜飼菜穂子以来となる史上2人目のレディチャン3連覇。33年ぶりの大偉業だ。またレディチャン4Vとなれば山川美由紀が持つ大会最多V記録に並ぶ。
遠藤にとって浜名湖は通算5優出1Vと相性まずまずの水面。当地唯一の優勝が21年のレディチャンで、①①②①①①①①着で8戦7勝の準パーフェクトVという圧勝劇だった。4年ぶりに浜名湖で開催されるレディチャンで再び遠藤が輝くことになるのか。
3年連続4回目の女王を狙う遠藤に視線が集中しそうな浜名湖レディチャン。打倒遠藤をめざす51人の挑戦を退けて偉業を達成するのか目が離せない。

●守屋美穂……いよいよ女子ビッグレース戦線に帰ってくる。約1年3カ月ぶりの帰還だ。
守屋は昨年4月の児島周年で準優Fを喫して6カ月間のGⅠ・GⅡ選出除外となり、さらに昨年5月の多摩川ボートレースオールスターでも準優Fを喫して1年間のSG選出除外と6カ月間のGⅠ・GⅡ選出除外。これによりGⅠ・GⅡは計1年間(昨年7月31日~今年7月30日)にわたって出場できない事態となった。女子ビッグレースでいうと昨年8月の福岡レディースチャンピオン、昨年11月の下関レディースチャレンジカップ、昨年12月の蒲郡クイーンズクライマックス、今年2月の浜名湖スピードクイーンメモリアル、今年5月のとこなめレディースオールスターと、実に5大会も出場権を棒に振ったことになる。
ようやくこの処分が解けてついに記念戦線へ復帰。女子5大レース出場最近10大会で7優出2Vをマークしている守屋がいよいよ帰ってくる。女子ビッグレース出場は昨年5月に宮島レディースオールスターで優勝して以来、約1年3カ月ぶりだ。
このときを待ちわびていたファンの前でどんな走りを見せるのか楽しみなところ。選考勝率1位で初日ドリーム戦1号艇となる見込みだけに、まずは白星スタートで流れをつかみたい。
守屋は浜名湖で通算5優出0V。優勝歴こそないが相性はまずまずだ。浜名湖出場は21年レディチャン以来で約4年ぶり。あのときは遠藤と熾烈なシリーズリーダー争いを演じて予選2位に入ったが、準優1号艇でまさかの3着に敗れて優出を逃している。今回はその雪辱を果たして優勝戦に勝ち上がりたい。
守屋にとってレディチャンは過去11回出場して1優出となぜか相性が良くない大会。唯一優出した20年多摩川大会も優勝戦1号艇で2着という悔しい結末だった。今度こそ悲願の女王初戴冠へ。久々の大舞台で思う存分暴れ回りたい。

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