
SG第35回グランドチャンピオン節間最新レポート【5日目】

<ピットから>
桐生順平は、決して喜びを爆発させたというわけではない。しかし、どう見ても嬉しそうなのである! 11R、中田竜太をボートリフト前で出迎える間、明るい表情で仲間と語り合う。もちろん目元に笑みも浮かんでいる。
10R後の記者会見では、もしそれが実現したならと問われて「これは凄いことですよ」と声を弾ませている。そしてそれは実現した。
埼玉支部から参加した3人、全員が優出! 地元3人が優勝戦で真っ向勝負!
そりゃあ嬉しいに決まっているのである。

10Rは桐生と佐藤翼のワンツー。11Rは中田の逃げ切り。彼らにとっても、ボートレース戸田にとっても最高の日!
中田は、SG準優1号艇が初めてで、やはり今日は緊張したという。それが、目の前で地元2人が揃って優出したのを見て、さらに高まったそうだ。そりゃそうだ。自分は1号艇なのだ。もし失敗したら……という思いが生じてくるのも当たり前。「(レーサー人生で)かなり上位の緊張」だったようである。
それをクリアしたのだか、レース後の中田はニッコニコ! よかったね! なんか見ているこちらまでそんな気持ちになるような笑顔だった。
もちろん明日は敵同士。ガチンコ勝負。地元SGVで笑う者がこの3人の中から出るかどうか、おおいに注目しよう。

さて、今日は最終日前日ということで、レースを終えたボートを洗浄する日。また、9R終了後に整備室の清掃も行なわれている。若手選手の仕事か、というとさにあらず。選手総出で行なうのだ。今節登番が上から2番目のベテラン・石渡鉄兵も率先してホウキを手にする。昨年の最優秀選手・毒島誠も、SG2連続優勝で一躍、時の人になった佐藤隆太郎ももちろん参加。10R出走選手や、展示ピットに艇をつけなければならない11R出走選手、またスタート特訓がある12R出走選手、さらにはレースが終わったばかりの9R出走選手は免除だが(といっても、今節登番が最も若い宮之原輝紀は駆けつけた)、それ以外は若手もベテランも関係なく、一斉に清掃作業にあたるのだ。コワモテ森高一真は若手にハッパをかけながら丁寧にホウキを操作、選手仲間の笑いを引き出していました(笑)。
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